車両は1台でも、所属・整備履歴・費用の確認先が別々だと、そのたびに問い合わせが必要になります。まず、営業所を異動した1台を例に、情報がどこで分かれるかを見てみましょう。
1台のトラックが、A営業所からB営業所へ異動
トラックの異動先
現在の車両台帳を管理
異動前のExcelに
整備の記録が残る
翌週、38,000円の
請求書が届く
現場:過去の整備内容を確認本社:営業所別の費用を照合
台帳をまとめる前に、決めることは3つ
- 01共通の番号を使う
同じ車両だとわかるように
- 02更新する人を決める
誰が入力・確認するかを明確に
- 03変更前の履歴を残す
当時の所属・記録も追えるように
この3つは、社内システムで情報を一元管理し、現場も本社も必要な状況を見渡せるようにするための土台です。本稿は、営業所ごとにExcelや車両管理ソフトを使い、転記・照合に手間がかかっている会社に向けて、記録をつなぐ方法と、業務の判断に使える見せ方を解説します。
この記事でできること
- 自社の台帳が分断される原因を、車両1台から確認する
- 異動前・異動後・請求登録後を画面で比べ、システムに必要な働きを整理する
- 改善の優先度と導入時の負担を見極め、社内や開発会社へ相談したいことを整理する
本稿では、3つの営業所で、全社合わせて80台の車両を管理する運送会社を例に解説します。
会社の規模・営業所・日付・車両番号・金額と画面は、説明用の架空設定です。80台は業界の平均や、システム導入の基準を示す数字ではありません。
台帳をまとめても、確認の電話が残る理由
A営業所では「12号車」、B営業所では「7号車」、整備ソフトでは「M-108」。呼び名や番号が違っていても、担当者なら同じ車両だとわかるかもしれません。しかし、その知識が台帳に残っていなければ、異動先や本社は毎回確認することになります。
営業所ごとのファイルを1か所に集めるだけでは、情報が分かれたままになることがあります。目指すのは、別々の記録を同じ車両に結びつけ、所属・整備履歴・費用・対応状況を社内システムで一元管理し、必要な情報を画面で確認できる状態です。
同じ車両の記録としてつなぎ、社内で共有
9月15日・請求登録後の状態
- 現在の所属
- B営業所9月10日にA営業所から異動
- 過去の整備
- 9月8日・A営業所で実施異動後も、同じ車両の履歴として残る
- 今回の整備費
- 38,000円9月15日登録 / A営業所の費用に集計
- 次に対応する仕事
- 9月20日の入庫手配担当:B営業所 / 状態:未完了
同じ記録を、それぞれの判断に使う
車両ごとに、履歴・未完了の仕事・担当・期限を確認。
全社・営業所別に集計し、気になる金額から車両・整備の内訳を確認。
説明用の設計例です。表示しているのは全80台のうち1台と、整備費1件です。38,000円は全社の費用総額ではありません。この例では、整備した時点の営業所の費用として集計します。
現場は、車両を選べば過去の整備と、次に対応する仕事・担当・期限を確認できる。本社や経営者は、全社・営業所別の費用を見比べ、気になる数字から車両や整備の内訳まで確認できる。同じ記録をもとに、現場の対応と経営側の判断を進められることが、一元管理と可視化で実現したい姿です。
見える情報を信頼して使うために、更新日や確認待ちの状態も表示し、閲覧・更新できる範囲を役割ごとに決めます。既存ソフトを残す場合も、情報を連携し、社内システムの画面でまとめて確認する構成を検討できます。
もう一つ確認したいのが、「同じ名前の項目は、同じ意味で使われているか」です。たとえば「整備日」が、一方では予約日、もう一方では実施日を意味していれば、列名をそろえるだけでは正しく比較できません。
国土交通省の『物流情報標準ガイドライン 利用手引』も、標準化が進んでいない状態を、次のように説明しています。
同資料では、日付や数量について、意味・形式・単位が異なる例を示しています。これは企業間で情報をやり取りする際の説明ですが、社内の台帳をつなぐときにも参考になります。「整備日」という項目を別のシステムへ渡す前に、何の日付なのかを合わせる。この点まで開発会社と確認します。
改善を急ぐべきかは、車両台数より「確認が止まる場面」で判断する
台数が多いことだけで、新しいシステムが必要になるわけではありません。判断したいのは、確認のためにどの業務が止まり、誰がその負担を引き受けているかです。
| いま起きていること | 経営・管理への影響 | 先に確認すること |
|---|---|---|
| 担当者が不在だと、異動前の履歴がわからない | 引継ぎや他拠点からの応援が、その人の知識に依存する | 権限のある別の人が、同じ資料から同じ答えを出せるか |
| 月次の整備費を集計するたび、営業所へ確認が戻る | 数字の比較や報告に着手する前に、照合が必要になる | 未入力なのか、どの車両かわからないのか、どの営業所の費用にするか決まっていないのか |
| 営業所が増えるたび、本社の転記・照合も増える | 拠点拡大に合わせて、管理部門の作業が膨らむ | 拠点ごとの違いを残す必要があるか、共通化できるか |
確認の負担を、関わる人全員の時間で見る
仮に、1件の照合で営業所・本社・経理がそれぞれ10分使い、月に40件あれば、合計は月20時間です。担当者1人の作業時間だけを見ると、負担を小さく捉えてしまいます。
これは計算方法を示す架空例です。20時間すべてが削減できるという意味ではありません。回答を待って業務が止まる時間は、実際に作業する時間と分けて把握します。
改善の判断では、この負担と、導入・移行・教育・保守にかかる費用や時間を比べます。空いた時間を何の業務に使うかも具体化してください。作業時間が減ることと、人件費の支出が減ることは別です。
確認が少なく、担当者が変わっても支障なく回るなら、まず入力ルールの統一や既存機能の見直しから始められます。反対に、毎月同じ照合が繰り返される、締めや引継ぎが止まるといった状態なら、仕組みを見直す優先度が上がります。
システム選定前に決める、3つのこと
① 車両を識別する番号は、異動しても変えない
社内で「この1台」とわかるようにつける番号を、ここでは「共通の管理番号」と呼びます。システム上では「車両ID」と呼ばれるものです。営業所が変わっても同じ番号を使い、売却後も別の車両には使い回さない設計にします。
すでに全社で重複しない番号があれば、それを活用できるか確認します。新しく番号を増やすことが目的ではありません。既存ソフトの管理番号を残し、共通の管理番号との対応表を持つ方法もあります。
それぞれの番号・呼び名を対応づける
番号はすべて架空。各ソフトの番号を一斉に振り直さず、対応表でつなぐ設計も選べます。
古い台帳を統合する際は、呼び名が似ている行を安易にまとめないことが大切です。車検証などの原資料と照合できる情報で車両を確認し、判別できない行は「確認待ち」に分けます。
同じ車両の重複を解消することと、別の車両を誤ってまとめないことは、セットで検証します。移行前後の行数が一致しているだけでは十分ではありません。
② 情報ごとに、更新する人と確定の条件を決める
現場が報告した時点で確定する情報もあれば、受入確認や請求書との照合が必要な情報もあります。「全員が編集できる」だけでは、この違いを扱えません。
| 情報 | 更新・確認の役割の例 | 確定する条件の例 |
|---|---|---|
| 現在の所属 | 異動元が申請、異動先が受入確認 | 異動日と受入確認がそろった時点で反映 |
| 整備実施日 | 手配担当が記録、確認担当が照合 | 予約日と区別し、実施を確認できたものを確定 |
| 整備費 | 経理が請求内容を確認 | どの車両の、どの整備か、どの営業所の費用にするかを確認して登録 |
| 未完了の手配 | 旧担当と新担当で引継ぎ | 担当と期限を明示。完了するまで記録を保持 |
役割は自社の体制に合わせます。兼務であれば同じ人が複数の役割を担えますが、何を見て確定したかは残します。
③ 現在の情報と、当時の情報を分けて残す
車両の所属をA営業所からB営業所へ上書きするだけでは、「9月8日の整備時点ではどちらに所属していたか」がわからなくなります。
所属の開始日・終了日を履歴に持つ方法や、整備記録に実施時の営業所を残す方法があります。どちらを選ぶ場合も、訂正の理由と影響を追えることが必要です。
また、所属の変更と、仕事の引継ぎは別の処理です。車両を異動させても、手配済みの整備が完了するわけではありません。未完了の仕事ごとに、新しい担当と期限を決めます。
- 1異動元が登録
異動日・異動先を指定。未完了の手配を残す。
- 2異動先が受入確認
残った仕事の担当と期限を決める。
- 3所属と担当を切替
変更履歴を記録。整備履歴は車両に残す。
- 4引き継いだ仕事を追跡
予定・担当・完了を同じ手配の記録で確認する。
設計例。所属変更を完了しても、未完了の手配が自動的に完了するわけではありません。
画面で確認:異動後に届いた請求は、どちらの営業所の費用になるか
全社で管理する80台のうち、1台のトラックに注目します。9月8日にA営業所で整備を受け、9月10日にB営業所へ異動。9月15日に、その整備費38,000円を登録する場面を考えます。金額は集計の違いを示すための設定で、整備の相場を示していません。
この例では、「整備した時点の営業所の費用として集計する」という社内ルールを仮定します。現在の所属はB営業所でも、この整備費はA営業所の費用に入れます。
下の画面は、まず「請求登録後」の結果を表示しています。同じ38,000円でも、集計の基準によって入る営業所が変わることを確認してください。経緯をたどるには、「異動前」→「異動後」→「請求登録後」の順に切り替えます。所属と担当が変わる一方で、共通の管理番号と整備記録が残ります。請求を登録する前の金額欄は「請求未登録」と表示します。
想定:3営業所で、全社合わせて80台を管理。この画面では、そのうち異動する1台と整備費38,000円の1件を確認します。
V-0042
整備履歴
管理番号:V-0042 / 実施時の所属:A営業所
未完了の手配
担当:B営業所の車両担当
所属の履歴
受入確認後に所属と手配担当を変更
同じ38,000円が、どちらの営業所に入るか
比較対象:全80台のうち、異動した1台の整備費1件(38,000円)。
請求登録済み。この1件の合計は、どちらの方法でも38,000円です。
現在の所属で集計
整備実施時の所属で集計
請求登録後:同じ整備費38,000円が、現在の所属ならB営業所、実施時の所属ならA営業所に入ります。全社合計が合っていても、営業所別の数字は変わります。この例の管理ルールに合うのは後者です。
画面で見るのは、この3点です
- 変わるもの:車両が所属する営業所と、残った仕事の担当。
- 引き継ぐもの:同じ車両の管理番号と、過去の整備記録。
- 間違えたくないもの:38,000円を、どちらの営業所の費用に入れるか。
この例では「整備した時点の営業所の費用にする」と決めているため、異動後に届いた請求でもA営業所へ入れます。実際には、自社の費用の分け方に合わせて決めます。
請求登録後には、同じ整備費38,000円を、2通りの集計方法で比較しています。「現在の所属」で集計するとA営業所は0円、B営業所は38,000円。「整備実施時の所属」ならA営業所は38,000円、B営業所は0円です。
この1件の全社合計は、どちらも38,000円。それでも、営業所別の数字は変わります。 件数や全社合計が合っていても、正しい営業所の費用として集計できたとは限りません。
これは架空データによる計算例です。実際には本社が負担する場合や、複数の営業所で分担する場合もあるため、自社の経理上のルールに合わせます。どのルールでも、過去の数字が変わったときに、その理由を説明できることを確認してください。
既存ソフトを直すか、つなぐか、新しく導入するか
ここまで整理すると、「一元管理できますか」という質問を、「車両が異動しても整備履歴を引き継ぎ、実施時の所属で費用を集計できますか」に変えられます。
さらに、「現場では未完了の手配を、本社では営業所別の費用と内訳を、どの画面で確認できますか」まで確かめます。同じ問いを候補先へ示せば、自社の業務をどこまで処理でき、その結果を誰がどう把握できるかで比較できます。
| 選択肢 | 向いている状態 | 見積・提案で確認すること |
|---|---|---|
| 既存ソフト・運用の見直し | 必要な機能はあり、番号や入力ルールの不統一が主な問題 | 設定変更で解消する範囲と、残る手作業 |
| 既存システム同士の連携(情報を受け渡す) | 車両・整備・会計の業務は回っているが、転記や照合が多い | 車両番号の対応、情報を更新する間隔、取込失敗や二重取込への対応 |
| 市販の業務ソフトを導入 | 異動や訂正を、そのソフトの機能や設定で処理できる | 過去の記録を移す範囲、利用人数、追加設定、解約後も記録を使えるか |
| 自社に合わせて開発・既存ソフトを改修 | 引継ぎや費用の分担など、必要な処理を候補製品では満たしにくい | 例外への対応、過去の記録を移す範囲、導入後の支援、将来の変更費用 |
車両台数だけで個別開発を選ぶ必要はありません。異動や訂正の頻度、拠点間の連携、手作業で補っている範囲を判断材料にします。
費用を比べる際も、初期費用だけでなく、データ整理・移行・並行運用・保守をどこまで含むかをそろえます。対応できない処理を毎月社内で補うなら、その負担も比較の対象です。
既存ソフトを残して連携する案では、必要な記録を取り出せるか、変更された記録を見分けられるか、情報の受け渡しに失敗したとき誰が気づけるかまで確認します。「一覧をファイルに保存できる」だけでは、日々の情報の受け渡しまで自動化できるとは限りません。今のソフトの提供会社への確認や追加費用が必要な範囲も、見積の前提に含めます。
導入の判断は、「車両1台の異動」を最後まで試してから
候補のソフトや試作画面では、実際の車両情報を渡さず、架空の車両で一連の業務を再現できます。登録画面の説明だけで終わらせず、異動後の請求・訂正まで試します。
次の表は、そのまま開発会社への確認事項として使えます。
| 試す場面 | 合格条件の例 |
|---|---|
| 別の営業所から同じ車両を登録 | 二重登録を防ぐか、確定前に同一車両の確認ができる |
| 整備履歴を持つ車両を異動 | 権限のある担当者が、異動前の記録まで参照できる |
| 未完了の手配がある車両を異動 | 引継ぎ先と期限がわかり、手配が完了扱いにならない |
| 異動前の整備費を後日登録 | 事前に決めたルールどおりの営業所に集計される |
| 全社・営業所別の費用を画面で確認 | 期間と集計基準がわかり、合計から車両・整備ごとの内訳まで確認できる |
| 同じ請求データを再取込 | 二重計上を防ぐか、重複候補を確認できる |
| 異動日を訂正 | 変更前後・理由・確認者を追え、集計への影響を説明できる |
ここでExcelや電話による補足が必要になったら、残す運用なのか、システムに含める処理なのかを決めます。初回からすべて自動化する必要はありませんが、どの作業が誰に残るかは、契約前に明らかにします。
移行中に、現場の仕事を増やし続けないために
一部から導入するなら、異動元と異動先の両方を含む範囲で試します。片方が旧台帳を使う期間もあるため、内容が食い違ったときに、どちらを最新の情報として確認するかを決めます。
- データの判断を誰が担うか:開発会社が重複候補を抽出しても、同じ車両かどうかを確定するには現場の確認が必要になることがあります。確認担当と、判断できない記録の扱いを決めます。
- 二重入力をいつ終えるか:対象車両の照合、履歴の参照、異動・後日請求の確認を切替条件にし、旧台帳を参照専用へ移す担当と日を決めます。
- 支障が出たときどう続けるか:新しい台帳を使えない間の記録方法と、復旧後に反映する担当を決めます。旧運用へ戻す場合も、その間の更新を失わない手順が必要です。
発注側にも、業務ルールを決める人と、現場で使えるか確かめる人が必要です。その人たちの確認時間を導入計画に入れることで、「完成したが現場で使えない」という行き違いを減らせます。
導入効果は、「異動1件の照合時間」「履歴を探す問い合わせ回数」「費用を入れる営業所を修正した件数」などを、導入前後で同じ数え方にして比較します。集計期間と対象件数を記録し、扱う異動の難しさが大きく違わないかも確認します。
社内検討は、直近に異動した1台から始める
最初から全社の台帳を整理しようとすると、確認範囲が広がります。まず、直近で営業所を異動した車両を1台選び、次の問いをたどってください。
自社の運用を見直す確認ポイント
車両1台について、5つの問いを確認する
- どの車両か?各台帳の番号・呼び名を、同じ1台へ対応づけられるか。
- どの記録を確認するか?所属・整備・費用の参照先と、更新担当は誰か。
- 異動したとき何が残るか?過去の履歴と未完了の手配を引き継げるか。
- 後から届く請求をどう扱うか?どの営業所の費用にするか。訂正したときに何を確認するか。
- いま、どこに手間がかかるか?直近の1件で、照合時間・確認先・手戻りを振り返る。
答えが出なかった箇所に、システムで支援すべき確認や引継ぎが表れます。台帳に必要な情報がないのか、情報はあるが探しにくいのか、担当が決まっていないのか。この違いが、次の打ち手を変えます。
SHINJIDAIへの相談で、残す仕組みと変える業務を整理する
SHINJIDAIは、物流・廃棄物処理業向けに、数百台の整備・点検・車検・運転手情報を管理するWebアプリの開発事例を公開しています。事務所の特定のパソコンでしか確認できなかった管理業務を、現場からスマホでも操作できる仕組みにした事例です。車両管理システムの開発事例
このシステムは、開発をご依頼いただいたお客様が、他社向けのクラウドサービス(SaaS)として展開を予定しています。 ご利用に関心のある方は、SHINJIDAIまでお問い合わせください。
この事例と本稿に共通するのは、必要な情報にたどり着くために、別の人や場所を経由していたという課題です。本稿の異動・費用集計の画面は独自の設計例ですが、検討の出発点は同じです。どの確認を、誰が、どこで行えるようにすれば業務が進むかを整理します。
公開している開発プロセスでは、初期の課題整理を次のように位置づけています。
相談の入口は、例えば「営業所ごとにExcelがあり、車両が異動すると過去の整備費を追うのに時間がかかる。会計ソフトは継続して使いたい」という説明で十分です。完成した仕様書を用意する前に、いま困っている場面と、残したい仕組みを共有してください。
相談から調査・要件整理を進める際は、次の3点を確認します。
- 何を残せるか:使い慣れたソフトや帳票を整理し、設定変更・連携・改修のどこに調査が必要かを確認する。
- 最初にどこまで変えるか:対象の営業所・車両・業務を絞り、残る手作業と、改善を確かめる条件を決める。
- 発注前に何を明らかにするか:新しいシステムへ移す記録、双方の作業、見積の前提、「ここまでできたら完成」とする条件、運用開始後の相談窓口を整理する。
SHINJIDAIは、開発体制の公開ページで、要件整理・社内稟議向けの整理・移行・保守までの進め方を説明しています。対応範囲や調査の進め方は案件ごとに合意し、既存ソフトの連携・改修の可否は仕様や利用条件を確認して判断します。開発体制・品質管理を確認する
まずは、使っているソフト名と、直近で確認に困った場面をお聞かせください。
よくある質問
費用や期間を相談するには、何がわかればよいですか?
台数だけでなく、使っているソフト、連携先、移すデータの範囲、最初に改善したい業務、切替時期の制約を共有してください。未確定の項目は、調査が必要な前提として整理します。見積では、開発に加えてデータ整理・移行・操作説明・保守のどこまで含むかを確認すると、提案を比較しやすくなります。
Excelを使い続けながら改善できますか?
できます。共通の管理番号・項目の意味・更新担当をそろえるところから始められます。そのうえで、複数人での編集、見てよい人・変更してよい人の制限、変更履歴、他のソフトとの情報の受け渡しに困る箇所を見極めます。転記や照合がどこまで減るかを判断基準にします。
配車システムや車両の位置を追うシステムとは違いますか?
本稿は、車両の基本情報・整備履歴・費用などの台帳管理を扱います。配車計画や現在位置の把握とは確認する情報が異なります。製品によって機能の範囲が重なるため、名称ではなく必要な業務で比較してください。
過去の台帳はすべて移すべきですか?
業務で必要な期間・参照頻度・保存要件を確認して決めます。日常業務で使う情報は新システムへ移し、古い記録は検索・閲覧できる形で別に残す方法もあります。ただし、過去の整備や費用から車両を特定できる対応は維持します。
出典
本稿では、以下の公開資料を参照しています。資料確認日:2026年9月12日。
- 制度・標準化の説明:国土交通省『物流情報標準ガイドライン 利用手引』の冊子3ページを参照。社内の車両番号のつけ方や費用の分け方を義務づける資料としては扱っていません。
- 会社の実績と提供範囲:開発事例、開発体制を参照。本稿の設計例がそのまま納品実績に含まれることや、削減効果を示すものではありません。会社情報
- 画面内の計算例:3営業所で全社合わせて80台を管理する運送会社を想定し、異動する1台と整備費38,000円の1件を表示しています。画面の3つのボタンで、所属・担当・費用の集計先の変化を確認できます。実在の会社の台帳や、導入による改善効果を示すものではありません。
