バッファが必要な理由
開発の納期は、要件の追加・テストでの発見・社内承認の遅れなど、発注側の要因でも延びます。
バッファを「隠す」のではなく、「どこに余白を置くか」を明示すると、関係者全員の期待値が揃います。
バッファなし
バッファあり
バッファを置く場所
バッファは「全体の末尾」だけでなく、リスクの高い工程ごとに置くと効果的です。次の3か所が典型的な置き場所です。
要件・承認
社内決裁・仕様確定の遅れを吸収
テスト・修正
検証での発見と手戻りを吸収
リリース・移行
本番切り替えと現場トレーニングを吸収
- 要件確定の期限に1〜2週間の余裕
- テスト期間は開発期間の2〜3割を目安
- リリース日は社内の運用開始日より前に設定
ベンダーと社内への伝え方
ベンダーには「この日までに成果物が欲しい」と現実的な納期を伝え、社内には「この日から運用開始」と余裕のある日程を共有します。
- 01
ベンダー納期
成果物の提出期限(現実的な日付)
- 02
社内バッファ
検収・準備・トレーニングの余裕
- 03
運用開始日
社内に伝える正式な開始日
- 04
変更時の再合意
スコープ変更は納期も見直す
よくある質問
バッファはどれくらい必要ですか?
プロジェクトの規模によりますが、要件確定前の概算段階では全体の2〜3割をバッファとして見ておくのが現実的です。スコープが固まれば精度が上がります。
バッファをベンダーに伝えるべきですか?
社内の期待値調整用バッファと、ベンダーとの契約納期は分けて考えます。ベンダーには現実的な納期を提示し、社内には余裕を持った日程を共有するのが一般的です。
要件変更があったときはどうすればよいですか?
変更の影響範囲と納期への影響を、ベンダーと早めに共有します。バッファがあれば吸収できますが、大きな変更はスコープと納期の再合意が必要です。
