技術解説

標準勤怠が合わない会社の設計ポイント

シフト制・変形労働・現場直行直帰など、パッケージの標準勤怠だけでは足りない会社向けに、先に決めるべき設計の軸を図で整理しました。

技術解説

勤怠の例外設計

標準に合わない所を先に決める

この記事でわかること

  • 標準勤怠が合わない典型パターンと、設計で先に決める軸がわかる
  • 勤務形態・打刻ルール・承認フローを一枚の図に落とせる
  • Excelや紙から移行するとき、段階的に切る順番がわかる

執筆

藤原 寿暉斗

CTO

技術全般を統括。Webシステム開発からRAG・LLM統合まで、先端技術を実務に落とし込むアーキテクチャ設計を担う。

標準勤怠が合わない典型パターン

シフト制・変形労働・現場直行直帰・複数拠点など、勤務の形が一様でないと、パッケージの初期設定だけでは運用が回りません。

「ツールが悪い」のではなく、「自社の例外ルールが言語化されていない」ことが多いです。設計の出発点は、例外を洗い出すことです。

標準に合わせる / 例外から設計する

標準に合わせる

現場が別表で記録
承認が口頭のまま
月末の突合作業が残る

例外から設計

勤務形態ごとにルール
承認フローが仕組み化
集計が自動で揃う

先に決める3つの設計軸

機能一覧から入ると項目が増えすぎます。次の3軸を先に決めると、見積と要件の精度が上がります。

設計の3層

勤務形態

固定・シフト・変形・直行直帰など、誰がどの型か

打刻ルール

いつ・どこで・何を記録するか(GPS・端末の要否)

承認フロー

残業・休暇・修正申請を誰がいつ確定するか

上から順に言語化すると、打刻・承認・集計がつながる

  • 勤務形態の種類と、各形態の対象人数が説明できる
  • 打刻の例外(忘れ・直帰・外出)の扱いが決まっている
  • 承認者と代理承認のルールがある
  • 月末の集計・給与連携で必要な項目が一覧化されている

Excelから移行するときの進め方

全社一斉切り替えは現場の負担が大きいです。いちばん例外が多い勤務形態から小さく始め、運用が安定してから横展開する順番が安全です。

段階移行の4ステップ
  1. 01

    例外を棚卸し

    Excelや紙で残っている理由を洗い出す

  2. 02

    1形態で試す

    いちばん負荷の高い勤務形態から

  3. 03

    承認を仕組み化

    口頭承認を申請フローに置き換える

  4. 04

    横展開

    他拠点・他形態へ順次広げる

よくある質問

パッケージの勤怠をそのまま使えないのはなぜですか?

勤務形態・打刻のタイミング・承認の流れが会社ごとに違うためです。標準設定を無理に合わせると、現場が別のExcelや紙に戻りやすくなります。

最初に決めるべきは何ですか?

「誰が・いつ・どこで打刻するか」と「例外(残業・休暇・直行直帰)を誰が承認するか」の2点です。画面の見た目より先に、この2つを言語化すると設計が進みます。

全部を一度にシステム化する必要はありますか?

いいえ。いちばんミスや遅れが多い勤務形態から始め、他の形態は次フェーズで足す進め方が定着しやすいです。

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