社内検討ガイド

業務システムの改善を、社内でどう進める?

業務責任者・情報システム担当者・経営者向け

困っている仕事から、残す仕組み・変える範囲・社内の役割を整理する検討ガイドです。見積の前にそろえたい条件と、初回相談で話すことを図と表でまとめました。

更新日:2026.10.12

月末、現場の一覧と経理の数字が合わず、担当者が何度も確認している。そんなとき、最初に決めたいのは「何を新しく作るか」よりも、どの仕事のどこで情報が止まっているかです。このガイドを使い、関係する部門と改善の範囲を話し合ってみてください。

社内で話し合いたい3つのこと

  • 困る仕事を一つ選び、入力・確認・訂正の流れをそろえる。
  • 既存の設定変更、連携、入れ替え、個別開発を同じ条件で比べる。
  • 移行中の業務と完成の確認まで決め、最初の相談につなげる。

本文はこのページで読めます。PDFは社内で共有したいときにお使いください。

1. まず、困る仕事を一つ選ぶ

「Excelをなくしたい」だけでは、変える範囲が広がりがちです。たとえば請求の照合なら、どの数字が合わず、誰の確認を待ち、何の締めに影響するかを具体的にします。

まず、困る仕事を一つ選ぶの確認表
見えている症状最初に確かめること
同じ内容を二度入力するどの項目を、誰が、どの仕組みへ転記しているか
確認待ちで締められない確認する担当と、必要な証拠がそろう時点
担当者が休むと進まない判断の手順・例外・データの置き場所
原価や進み具合が分からない入力の不足か、集計の遅れか、対象の違いか

ここで挙げるのは検討用の例です。原因は実際の業務とデータで確かめます。

2. 入力から確認まで、流れをそろえる

次は、一つの仕事が終わるまでの情報を追います。通常の処理に加え、入力漏れ、訂正、取消し、通信できない場合も確認してください。

  1. 01現場が入力
  2. 02担当者が内容を確認
  3. 03不一致を訂正・再確認
  4. 04責任者が締める
SHINJIDAI独自作成:請求照合などを検討するための業務の流れ(例)。
  • 同じ案件や伝票を照合するための番号を決める。
  • 「未登録」「未送信」「未確認」「確認済み」を分ける。未確認の金額を0に置き換えない。
  • 訂正した人・理由・確認する人をそろえ、締め後の変更をどう扱うか決める。

3. 残す・つなぐ・入れ替えるを比べる

いまの仕組みでできることを確かめてから、足りない部分を選びます。新しいシステムを入れても、部門ごとの確認方法が違えば照合は残ります。

残す・つなぐ・入れ替えるを比べるの確認表
選択肢合いやすい条件確認したい負担・制約
運用・設定を整える必要な機能はある。入力や権限の使い方にばらつきがある担当者の変更、設定の影響、ルールを維持できるか
既存ソフトをつなぐ会計などは残し、転記や照合を減らしたいCSV/APIの条件、番号の対応、失敗時の再実行
パッケージへ入れ替える標準機能で主要業務と例外を扱えるデータ移行、業務の変更、契約と保守の範囲
必要な部分を個別に作る既存機能では扱えない業務や連携がある設計・試験・変更対応、双方の役割と保守

優劣を一律に決める表ではありません。同じ業務、対象件数、例外、移行条件で比較します。

4. 相談から、業務で使える仕組みまで

SHINJIDAIは課題の相談を受け、解決策の提案から設計・開発・導入まで伴走します。たとえば転記が多い仕事なら、残すソフトと入力の流れを確認し、設定で解決できる部分と連携・開発が必要な部分を分けて提案します。

  1. 01業務と制約を確認
  2. 02選択肢と対象範囲を提案
  3. 03設計・実装
  4. 04代表業務で検証・導入
SHINJIDAI独自作成:課題整理から導入までの進め方。
  • 試す業務、例外、完成を確かめる人と方法を、実装前に合意する。
  • 想定どおり動くかだけでなく、訂正や連携失敗から戻れるかも確かめる。
  • 契約する支援範囲は個別に決める。常駐、無制限対応、成果保証を前提にしない。

5. 見積の前提を、同じ条件でそろえる

金額だけを比べる前に、どこまで含むかをそろえます。「帳票を作る」にも、印刷の種類、訂正、承認、移行する過去データによって必要な作業が変わります。

見積の前提を、同じ条件でそろえるの確認表
費用を左右する条件社内で確かめること
対象範囲と例外最初に任せる仕事、対象拠点、通常処理と例外
連携とデータ移行相手ソフトの仕様、履歴・添付の範囲、移行後の照合
画面・帳票・権限使う立場、帳票の種類、誰が閲覧・訂正・承認するか
試験と導入代表データ、業務担当の試験時間、切替えと切戻し
変更と保守障害の連絡、契約範囲、追加変更の見積と判断方法

料金や納期は、この前提を確認したうえで個別に検討します。

6. 小さく始める範囲と、社内の役割を決める

いきなり全社を切り替えず、一つの業務や拠点で試す方法もあります。段階導入を選ぶ場合は、試験中の新旧データを誰が照合し、どの条件で次へ進むかを決めておきましょう。

  1. 01一つの業務で試す
  2. 02新旧の結果を照合
  3. 03完成条件を確認
  4. 04次の範囲へ進む
SHINJIDAI独自作成:段階導入を選ぶ場合の進め方(例)。
小さく始める範囲と、社内の役割を決めるの確認表
立場合意すること
現場・入力担当入力できるタイミング、迷う項目、訂正の方法
業務責任者優先する課題、例外、締めや承認、完成の確認
情報システム担当連携、権限、データ保管、切替え・切戻し
経営・調達投資範囲、契約、担当者の時間、次段階へ進む条件
SHINJIDAI提案・設計・実装・検証の担当範囲と合意事項

7. 切替え中の仕事と、導入後の変更を忘れない

新しい画面が完成しても、月末の処理を止められないことがあります。切替え中に使う仕組みと、担当者が困ったときの連絡先まで話しておくと、導入の判断がしやすくなります。

  • 移行対象、元データの修正、件数・残高・履歴の照合方法を決める。
  • 試験中と切替え中の正本を決め、二重入力や取り込みの重複を防ぐ。
  • 利用者・権限・退職時の扱い、バックアップと復元の役割を確認する。
  • 切戻す条件と責任者を決め、移行後の入力をどこへ戻すかも確認する。
  • 完成時の確認、障害の連絡、機能追加の相談、保守の範囲を合意する。

8. 任せる範囲に合う根拠を確かめる

実績を見るときは、業種が近いかに加え、何を担当したかを確かめます。設計支援と実装、アプリ開発と導入後の運用は、それぞれ範囲が違います。公開実績の記載と、今回相談したい仕事を対応させてください。

  • 今回と似た業務・連携・利用端末があるか。
  • 当社が担当した範囲と、顧客側が担当した範囲は何か。
  • 効果を示す数値がある場合、測定期間・比較条件・対象は分かるか。分からない効果を前提にしない。

このガイドでは、未確認の改善率や顧客の評価を実績として掲載していません。

9. 最初の相談では、次に決めたいことを伝える

要件がまだ決まっていなくても、困っている仕事と今の仕組みから整理できます。「まず請求の照合だけ」「既存の会計ソフトは残したい」といった条件や、まだ決められないことも伝えてください。

最初の相談では、次に決めたいことを伝えるの確認表
相談で話すことその場で整理したい判断
どの仕事で、誰が困るか最初に確認する業務と関係者
今使っているソフト・紙・Excel残す仕組みと、連携の可否を調べる範囲
変えたい範囲と制約設定・運用で済む部分、開発を検討する部分
未決の条件や社内の疑問次に集める情報、比較条件、進め方

初回相談に、顧客情報・認証情報・機密データの提出は必要ありません。具体的なデータを扱う際は、目的・取扱範囲・権限を確認してから進めます。

よくある質問

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いま困っている仕事から、改善の範囲を話しませんか。

どの仕事で止まるか、今の仕組み、残したいものを教えてください。最初に確かめる範囲と、社内で比べたい条件を整理します。

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